支部ニュース2020年

建設キャリアアップシステム~利用料金改定~

2020年10月9日

建設キャリアアップシステム(CCUS)」とは、技能者の就業履歴や保有資格などをシステムに登録・蓄積し、評価の適正化や処遇の改善などを図ることを目的とした制度で、2019年4月から運用が開始されました。

国土交通省は「2023年までに公共・民間を問わず、あらゆる工事でCCUSの活用を目指す」とし、現在、官民一体となった体制作りが進められています。

しかしCCUSの運営に関しては、システム開発や審査・登録作業にかかる諸経費が想定以上にかさみ、また登録者数の伸び悩みなどの要因もあり、年度末の累積赤字が100億円に膨らむ見通しとなりました。

こうした状況から国土交通省から利用料金の引き上げや、業界団体への出捐金の追加支出が提案されましたが、業界団体等からの反発が強く、合意に至らない状況が続いていました。

しかし9/8、CCUS運営協議会の総会で料金改定が決定。
新料金は「事業者登録料」「現場利用料」「ID利用料」は10/1から適用、簡略型・詳細型の2段階登録方式を採用する「技能者登録料」は2021年4月から適用されることになりました。

新旧の料金を比較すると、事業者登録で2倍、現場利用料で3.33倍、ID利用料で4.75倍、技能者登録(詳細型)で1.96倍(インターネット申請と比較)と、いずれも相当な引き上げ幅となります。

合わせて、郵送申請や受付窓口申請、コールセンター(電話受付)が9月末で修了となりました。

また出捐金の追加支出については、国土交通省の要請を受け、各業界団体で検討している状況です。


ページのトップへ